プロフィール

一般社団法人 日本外交政策学会理事長

略歴


中央大学法学部講師、一般社団法人 日本外交政策学会理事長、一般社団法人 中央政策研究所所長、一般社団法人 日本経済安全保障研究所理事長等を兼務。
1955年、熊本生。
大阪大学国際公共政策博士、ジョージタウン大学留学、米フレッチャースクル研究所研究員、ランド研究所客員研究員を経て、中曽根世界平和研究所研究員、中央政策研究所所長、海部俊樹元総理の政策秘書、防衛省防衛研究所主任研究員、北陸大学教授から拓殖大学海外事情研究所所長を経て現職。
その間、外務省の国際問題研究所客員研究員、神奈川県庁参与、参議院外交防衛委員会客員調査員、TBS News Bird特別キャスターを兼務。

【主な著書】
・『無極化時代の日米同盟』(2015年ミネルヴァ書房)
・『新しい戦争とはなにか』(2016年ミネルヴァ書房)
・『生き残りの戦略』(2020年創生社)
・『インテリジェンス辞典』(2022年5月並木書房)
・『野蛮の時代』(2022年創生社)
等多数。

履歴


1.現職

 大阪大学博士(国際公共政策)。一般社団法人 日本外交政策学会理事長、中央大学兼任講師(法学部、大学院)、元拓殖大学教授。その他、一般社団法人 日本経済安全保障研究所理事長、NPO法人 外交政策センター理事長、一般社団法人 中央政策研究所所長、防衛省情報本部講師、陸上自衛隊小平学校(富士学校)講師 等を務める。

2.学歴、履歴、業績等

 専門は、アメリカ(外交・軍事戦略、米国内政治)、日米関係、地政学。京都産業大学(法学士、法学修士)では小谷豪次郎先生、福田恒存先生、若泉敬先生らから教えを請う。大阪大学から、「アメリカ軍の前方展開戦略と日米同盟」で博士号取得。アメリカの大学院大学フレッチャースクール、さらにジョージタウン大学院の国防総省プログラム(ペンタゴンプログラムは米軍将校向けの大学院)、オックスフォード大学へ留学。ペンタゴンプログラムには日本人で始めて留学。この時の指導教官はレイ・クラインCIA副長官。

その後、アメリカのフレッチャースクル外交分析研究所(IFPA)研究員を務めた。その後、ランド研究所の研究員(Visiting Scholler)となり、ミサイル・デイフェンスの調査研究、防衛政策の研究を行なった。この期間の主な研究活動はIFPAと国際問題研究所の共同研究で日米ガイドライン共同研究会(座長、小和田恆大使)を立ち上げ・参加、直後に日米新ガイドライン策定となる。通産省から国家備蓄の調査研究、国際問題研究所からブッシュ政権のネオコン(新保守主義)の動向等をワシントンにて調査。

財団法人 中曽根世界平和研究所の初代研究員となり(10年間在籍)冷戦時代の日本の戦略を中曽根元総理(平和研会長)や補佐官達と立案補佐した。特に、中曽根研究所顧問のキッシンジャー元国務長官やゴルバチョフ大統領の担当。ゴルバチョフ ロシア大統領を日本へ召喚し、中曽根世界平和研究所とゴルバチョフ財団との締結を行った。この間、アメリカや中国に中曽根会長に随行、各国の要人と面談・通訳を行う。

また、この間、経済同友会会長の諸井虔氏(経済同友会会長、秩父セメント会長)のバックアップでワシントンクラブを定期的に開催し、在日米大使館、在日アメリカ人(マイケル・グリーン ホワイトハウス上級委員、グレン・フクシマ 在日米商工会議所筆頭理事等)と日本官僚(河野太郎大臣、山田宏衆議院議員等)との日米間の会議を8年間にわたり主催し日米間のバックチャンネルを構成した。

その後、新進党立ち上げ時の海部俊樹元総理の政策秘書となる。海部元総理とは、韓国、中国、トルコ、ポルトガル、アメリカなど世界各国に随行、中国の江沢民国家主席、ジョージ・ブッシュ大統領との会談に随行。海部俊樹新進党党首のスピーチライターや出版、通訳を行った。この時期、海部俊樹総理が理事長を務める社団法人 中央政策研究所の所長を兼務し防衛問題や外交問題の研究会を頻繁に開催した。また、アメリカの国務省や国防総省と密に連携し、日米同盟強化を行った。特に、岡崎久彦大使のもとで開催されていた日米研究会に定期的に参加。

海部俊樹元総理大臣の政策秘書後、防衛省防衛研究所の第2研究部第1研究室(アメリカ担当)の主任研究官・教官となる。防衛研究所では「戦略概観」の副編集長を務め、また、アメリカ担当の主任研究官として冷戦後の米国の戦略を分析した。防衛研究所からRAND研究所、CSIS研究所、Cargegie Endowment、北京戦略研究所、さらに、アメリカ太平洋軍のSEES 、SNEESに参加しアジア太平洋の米軍の前方展開基地を中国、韓国、モンゴル、ミャンマー、ベトナム、オーストラリアの将軍達と米軍の前方展開基地を歴訪、論議を重ねた。その時の同窓が松川ルイ衆議院議員(元防衛大臣政務官)がいて現在も交流を行っている。

その後、金沢の北陸大学法学部教授へ就任。同時に、中央大学法学部でも兼任講師としてアメリカ政治論を担当する(〜現在在籍)。北陸大学時代には、米国同時多発テロ(9.11テロ)がおこり、NHK,テレビ朝日、フジテレビなどに出演し、米国のテロ対策や自衛隊のイラク派遣について解説を行うようになった。さらに、沖縄県知事へのアドバイスや神奈川県庁知事へのアドバイス、また地方自治体や企業の講演や会議、NHKのクローズアップ現代、視点論点、日曜討論、フジテレビ等に頻繁に出演。また、大統領選挙のときにはTBS News Bird特別キャスターとして出演し解説を行った。

全国渉外知事会の訪米のアレンジを行い同行し、ワシントンの国防総省や国務省での交渉・会議のアレンジをサポートし、随行した。その後、松沢成文横浜県知事からの要請で神奈川県参与(基地問題)に就任した。その間、米軍基地のある地域の市町村へたびたび米軍動向についてのブリーフィングを行った。また、松沢知事が副会長を務める全国渉外知事会ではしばしば米軍基地問題につき報告を求められ発表を行った。

また、その後、拓殖大学へ移籍した。拓殖大学では国際学部の教授を経て、海外事情研究所所長を歴任した。その間、参議院の外交防衛委員会客員調査員として参議院の調査レポートに執筆を行ったり、議員や職員へのブリーフィングをたびたび行った。この間、外務省の主催するサンフランシスコ会議(日米からの政策決定者約50名全員参加)には毎年参加し、ベリー国防長官、キャンベル国務次官、ナイハーバード大学教授、グリーン ホワイトハウス上級委員、日本大使、防衛省事務次官、外務省審議官等)では、「日本核武装論」や「日米ガイドライン改定などを発表し論議をし、日米同盟の運営についての打ち合わせを行った。調査委託研究は、内閣府、防衛省、外務省、米国のシンクタンクから依頼(ミサイルディフェンス、沖縄米軍基地問題、ガイドライン改定問題、防衛省改革、米国議会の調査、大統領選挙調査等)をうけ報告を行っている。また、内閣府、防衛省、自衛隊、米国のシンクタンクへは定期的に報告を行っている。

最近では、自民党の古川禎久議員(元法務大臣)の依頼で、衆議院の財務委員会で「台湾有事と日本の危機」に関しての自民党側からの公述人として報告を行った。さらに、山田宏代議士と青山代議士が主催する自民党の核問題研究会(自民党議員約60名参加)では、日本の核シェアについての報告を行った。その他、自民党、立憲民主党などの研究会ではたびたび講師をして招かれ発表を行っている。さらに、理事長を務める社団法人 日本外交政策学会では議員会館で超党派議員と台湾有事、日本有事、国民保護などのポリ・ミリゲーム(シュミレーション)を定期的に行うと同時に、アメリカ問題の調査研究・発表を行っている。

3.教育歴

拓殖大学では、国際学部(アメリカの歴史と、安全と危機管理、北米)、政経学部(安全保障論)、外国語学部(日米関係論、北米)、大学院(危機管理、アメリカ政治、日米関係研究、同盟研究)を30年以上担当。

中央大学法学部では兼任講師として30年以上、アメリカ政治論を担当、経済学部ではアメリカ経済を担当した。また、中央大学大学院では修士課程、博士課程の講座も担当する。

その他、実践女子大(国際関係論)、大妻女子短期大学(国際関係、英語)、東京都立大学(国際関係)等で非常勤講師を勤めた。また、外務省研修の講師、防衛省防衛研究所の講師、防衛省情報本部の講義、小平学校(富士学校)講師、海上自衛隊幹部学校の講師等で教鞭をとる。

主な研究活動


地政学、アメリカの政治・安全保障政策、日米関係、国際関係理論が主な専門分野。現在は地政学的観点からウクライナ戦争ロシアというな視点から現象を分析せねば、時代の趨勢を見誤り致命傷となる時代に入った。ウクライナ戦争でロシアという超大国がその地位を失うと誰が予測しえたであろうか。また、中国がアメリカにとってかわろうとする大国間競争の時代を目の当たりにして、今や何が起こっても不思議ではない。現在、AI(人口知能)やナノテクノロジーなどが発展し、社会がグレードアップし未来型世界へと移行している。戦い方や戦場も今や、陸海空の3次元の世界から宇宙、サイバーといった4次元、5次元の世界へと拡散している。特にウクライナ戦争では、認知、文化、金融、資源・エネルギー等の「オールドメイン」(すべての領域)での戦いが行われた。今後はゲームチェンジャーが多数あらわれ、シンギュラリティ現象(垂直的飛躍)が起こり、世界が大きく変化する。それが、ブラックスワンかホワイトスワンになるかは各国や企業・個人の判断と行動に任せられる。

現在、私が理事長を務める(社)日本外交政策学会ではRAND研究所の手法の「ポリミリゲーム(POLITICO-MILITARY GAME)」を衆議院で超党派の議員それに専門家多数と年に4回開催している。その狙いは、日本の国益に基づく政策を政策決定者がどう実際に選択するか。このブログでは私が在籍したフレッチャースクール外交分析研究所(IFPA)やRAND研究所時代のMDや米軍研究所展開の活動や、中曽根研究所(世界平和研究所)、中央政策研究所(海部総理)、防衛研究所(防衛省)での活動を踏まえ、米中新冷戦(第二次冷戦)を地政学的分析から紐解といたり、新たな手法で地政学・地経学的リスクを分析している。

主な著書


『無極化時代の日米同盟』(ミネルヴァ書房、2015年)
『アメリカ世界を読む 』(創成社、2009年)
『現代アジア事典』(共著)(文眞堂、2009年)
『アメリカ外交の諸潮流』(日本国際問題研究所、2007年)
『グローバル・ガバナンス (日本経済評論社、2006年)
『グローバル化とアジアの現実』(中央大学出版部、2005年)
『米軍の前方展開と日米同盟』(同文舘出版、2004年) 
『ブッシュ政権とアメリカの保守勢力』(国際問題研究所、2003年)
『米国の対日政策ー覇権システムと日米関係』(同文舘出版、2001年)
『Japan and Ballistic Missile Defense 』(RAND、2001年)
『日米同盟(マイク・グリーン編)』(監訳)(剄草書房、1999年)
『国際秩序の解体と統合』(東洋経済新報社、1995年)
『パワーブローカーズ』(日刊工業新聞社、1992年)

研究室概要

代表川上 高司(Dr.Takashi Kawakami)
(株)総合研究舎代表取締役
所在地株式会社総合研究舎
〒167-0032 東京都杉並区天沼2-42-26N104
連絡先TEL&FAX:03-3431-8725
Cel: 080-1761-5348
E-Mailkawakamiphd@gmail.com

オフィス

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